2021年2月7日日曜日

加藤八洲版画作品のご寄贈をお受けしました

 住まいがお隣の誼で故加藤八洲先生の版画作品を、私どものギャラリーで収集しています。収集点数はほぼ80点ほど有り、過去2回遺作展を開催いたしました。

 

 先日、加藤八洲作品を所蔵の方からお電話を頂戴しました。亡くなったお父様がお気に入りで所蔵していたのですが、受け継いだ方も高齢となり、終活のため手放すことを考えておられるとのこと。ネットで私どもが収集していることを知り、作品を喜んで保存するところに渡したいとの思いでご連絡いただきました。

 そして昨日、作品が配送されて来ました。『たいさんぼくの花』と『桜島夕映』の2点1979年の作品です。

画像はまだ展示できません。マットは経年劣化していますが、色褪せはほとんどありません。

 どんな方が贈ってくださったか住所をあたりましたところ、秩父を舞台にしたアニメ映画に登場してくる歯科医院さんと判りました。加藤八洲先生は山の雑誌『アルプ』の口絵グラビアに山や植物の版画を載せていました。所蔵された歯科医のお父様も山がお好きだったのでしょう。武甲山を朝な夕なに眺める秩父の住宅街の一角で、歯科医として生涯を過ごされたようです。

 

 3回目の加藤八洲展を今年の半ば過ぎには行いたいと存じます。

 また、皆様のお手元に加藤八洲版画が有り、お譲りくださいますならばぜひご連絡ください。最終的には受け入れてくれる美術館に寄贈しようと思っています。